絵本・童話のコミニティー 掲示板

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「子猫のミーちゃん」 管理人です。 URL

2009/07/28 (Tue) 13:54:19

管理人です。掲示板のテストも兼ねて作品を書いてみました。こちらの文章にイラストを入れてみませんか?段落は好きなところで結構ですが、内容は変更しないでください。皆様からの作品をお待ちしております。


「子猫のミーちゃん」

ぼくは子猫のミーちゃん。
漁師のおじさんが名前を付けてくれたんだ。
でもね、
「ミーちゃん」っていう名前だからメスだと思われちゃうけど
オスの子猫だよ。
僕は太平洋が見える小さな漁港に住んでいるんだ。
いつも漁師のおじさんやおばさんがいる作業場でお昼寝しているよ。ミーちゃんはお散歩がだいすき!
お昼近くになるといつも漁港の中を散歩するんだ。
「おっ ミーちゃん、お散歩かい?今日はいっぱいお魚取れたからミーちゃんにごほうびだ!ほいっ!」
「漁師のおじさん いつもありがとう。」
ミーちゃんはアジを一匹もらいました。
ミーちゃんはアジを美味しくいただくと今度は漁港のまわりにある
お土産屋さんの前を通りました。
「あらミーちゃん、お天気がいいからお散歩ね!昨日はね、都会からたくさんの人が来ていっぱい干物買ってくれたから忙しかったわ。
今日はオマケしてあげるね!」
おばさんは焼きたてのイワシの干物をくれました。
「おばさん いつもありがとう。」
ミーちゃんはフーフーしながら干物をいただきました。
漁港のおじさんもお土産屋のおばさんも
いつも僕を可愛がってくれるんだ。
それはね、この漁港のある村では
「猫は魚を招く、猫は幸せを招く」
っていう言い伝えがあるからだよ。
するとお土産屋のおばさんが言いました。
「ミーちゃん聞いてくれる?最近ね、観光客が来てくれるのは
うれしいんだけど、ゴミを置いていっちゃうんだよ。
おばさん、お店閉めてからゴミ拾いでしょう?
ミーちゃんも手伝ってくれない?」
「うん、いいよ。ただ僕は子猫だから大きなものは持てないけど、
頑張るよ」
するとミーちゃんは早速ゴミ拾いをはじめました。
「思っていたよりもゴミが多いなぁ。ここにも空き缶が、
ここにはビニールがあるよ。」
ミーちゃんは次の日も次の日も散歩の後のゴミ拾いをしました。
ある休日の朝、一人の女の子がパパとママの三人で魚釣りに来ました。「パパっ!今日はいっぱい釣れるかな?」
「今日は釣れると思うよ。ただあまり騒ぐと魚はびっくりして
逃げちゃうからね!それとゴミは捨てちゃダメだよ!
魚が住めなくなっちゃうからね。分かった?」
「ハーイ!」
「ニャ―ッ!」
「あれっ?ママ!子猫がゴミ拾いしてる。」
ミーちゃんは散歩の後のゴミ拾いをしているところでした。
「こんにちは。お名前はなんて言うの?」
「僕はミーちゃん。君は?」
「私はなっちゃん。今日はパパとママと三人で魚釣りにきたんだ。
ところでミーちゃんはどうしてゴミ拾いをしているの?」
「僕はこの漁港に住んでいるんだけど、観光客がゴミを置いていっちゃうんだ。だから漁師のおじさんやお土産屋のおばさんのお手伝いをしているんだ。」
「そうなんだ。私も帰る前にゴミ拾いをするね!」
なっちゃんはミーちゃんと約束をしました。
魚釣りをはじめるとパパの竿にもなっちゃんの竿にも
魚が掛かりました。
「パパ!ママ!いっぱい釣れたよ!」
三人とも大喜び。
「楽しかったわね。そろそろお家に帰る時間よ。」
とママが言うと、
「ちょっと待って、わたしミーちゃんと約束してるの。」
「ニャ―ッ」
ミーちゃんがこちらにやって来ました。
するとなっちゃんとミーちゃんで周りのゴミ拾いをはじめました。
「ミーちゃんこれでいい?」
「なっちゃん キレイになったよ。ありがとう。」
「よかったわ。また遊びにくるね。それじゃあ約束のしるし」
するとなっちゃんが釣り上げた魚をプレゼントしました。
「ミーちゃん バイバイ!」
「なっちゃん ありがとう。また遊びに来てね!」
ぼくは子猫のミーちゃん。
漁師のおじさんが名前を付けてくれたんだ。
いつも作業場でお昼寝しているよ。


おしまい


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